【仲良く遊ぶ秘訣】10カウント
今から声に出して"10"を数えてください。
いーち、にー、さーん、しー、ごー、ろーく、なーな、はーち、きゅーう、じゅう。
”10”かぞえましたか?
大人になってから声に出して”10”数えることがなくなってるなって思いませんか?
思わない?そうですか。
それでは、”10”を数えるとき、どんな場面をイメージしますか?
カウントダウン?格闘技?
子育て真っ最中のパパは、お風呂出るときとか、かくれんぼとか、そんな場面をイメージします(実際数えてます)。
2人の娘たちも元気いっぱいに数を数えます。
いーち、にー、さーん…。
保育園で遊ぶ時とかも、10かぞえることがあると思いますが、パパの前で10かぞえるとき、それはちょっと状況が違います。
10秒数えてみる すると…
長女と次女は、普段仲良く遊んでますが、もちろんケンカもします。
そして、一番のケンカの理由となりうるのが、
”これはわたしの!!”
っていう、おもちゃ争奪戦。
好きなぬいぐるみ、絵本、おままごとセット、お医者さんのおもちゃカバン…。なんでもかんでも取り合います。
同じ物を2個持ってても
「こっちは私が使うの!!」
「ちがう!私が使うの!!」
なんでかわからないけど、取り合います。
そして、おもちゃの取り合いは、お互いの叩き合いに発展。
バシバシ!ドカドカ!
こういうときはだいたい次女が負けてしまいます。そして、パパに泣きついてきます。
「私が遊んでたのにおねえちゃんがとったー!!!( ノД`)」
目には涙がいっぱい。大きな声で叫びまわる。ここまでがケンカの一連の流れ。
そんな時にパパはいつも、
「10数えたらおねえちゃんがかしてくれるんじゃない?」
って、次女に伝えます。すると、
「いーち、にー、さーん、しー、ごー、ろーく、なーな、はーち、きゅーう、じゅう。」
「かーわってー。」
そう言うと、お姉ちゃんが妹におもちゃを譲ってくれます。
「ありがとう。」
「どういたしまして。」
ここまでなら、仲良し姉妹のほほえましい光景。
でも、さすが?は我が家の娘たち。ちょっとおかしなことも起こります。
10秒数えて交代?じゃないの?
今日もケンカ、いつものおもちゃの取り合い。そして、次女が負けて思いっきり泣き叫ぶ。まぁいつも通りの流れだね。
「10かぞえたらかしてね。いーち、にー、さーん、しー、…」
次女が10を数えていきます。すると、
「ごー、ろーく…」
かぶせるように10かぞえてふざけるお姉ちゃん。
「あーん( ノД`)、お姉ちゃんが真似してくるから、数えられない!」
10カウントを邪魔されて、泣き叫ぶ次女。
「お姉ちゃんやめな。」
「はーい。」
パパはお姉ちゃんに注意して、ちょっとまた様子見。またおもちゃで遊び始めたお姉ちゃん。
少しだけ間をおいて、妹が再びお姉ちゃんに話しかけます。
「じゃあ、そのおもちゃ、10かぞえてからかしてね。いーち、にー、さーん、しー、ごー、ろーく、…」
「はい。」
もう満足したのか、10かぞえ切る前におもちゃをかしてくれるお姉ちゃん。
おっ、よかったね。これでいっぱい遊べるね。とパパは思ったのですが…、さらに大きな声を出して、泣きだしてしまう次女。
「どうした?」
「お姉ちゃんがわたしがまだ10かぞえてないのにおもちゃかしたー!!( ノД`)」
えっ?なにそれ?10かぞえたかったの?もはや数を数えることが目的となってしまったようです。
「お姉ちゃんよ、10かぞえてからおもちゃかりたいみたいだから、もうちょっとおもちゃ持って、遊んでてくれない?」
「やだー。私もうこれで遊んでるもん。」
そうだよね。君はもうこのおもちゃ終わってるもんね。興味ないよね。これ。
「お姉ちゃん使わないみたいだから、これ使って遊べば?」
「私もいらない。パパが遊べば?」
えっ、嘘でしょ?2人が取り合ったおもちゃをもって、呆然と立ちつくすパパ。
「お姉ちゃん、これで一緒に遊ぼう。」
「いいよ。」
仲良くちがう遊びを始めて、ニコニコの姉妹。
パパは、その後おもちゃをそっとしまったのであった。